2年に一度行われる脱出猛獣捕獲訓練。
当園の着ぐるみ・・・少し年季の入った物が数頭(?)あります。初めての猛獣ライオン役に抜擢(ばってき)されました。体の部分はサイズが少し小さいですが何とか着ることができました。
頭部を装着して完成!「ん~・・・視界が思ったより狭いぞ」、左耳で全体の園内無線を聞きながら右耳で行動の指示を受ける二刀流。外は寒いので暖かいからちょうどいいかも♪・・・と思ったのも束の間、「逃走せよ!」の連絡が入りライオンらしく軽快なフットワークで動いているとすぐに息があがってしまう(汗)。
職員の鉄壁なディフェンスに立ち向かうもスタミナを消費するだけに終わってしまう。写真では当然分かりませんが、ライオンの着ぐるみの中では暑さと、息苦しさで悲壮な表情です。もう少し体力をつけていればと思っても時すでに遅し。
獣医さんが到着して麻酔銃で狙い撃ち!このまま本当に眠っていたい・・・と少し思いながら職員に病院まで連行される。重くてすいません(笑)。
ようやくかぶりものを外した顔に冬の冷たい風がとてつもなく心地よく、役を演じきった達成感と全員怪我することなく訓練を終えた安堵感(あんどかん)に包まれました。
(藤本 哲紀)