天王寺動物園「なきごえ」WEB版

天王寺動物園「なきごえ」WEB版 2017.4月[春号]

テンジクネズミ 体パーツウォッチング!

 通称モルモットとも呼ばれるこの動物。“ふれあい広場”にデビューしてもうすぐ1年半になります。ここでは、体のいろいろな部分に注目して見てみましょう。

(中島 野恵)

目

かなりの近視で、人間の視力でいうと0.1くらいだろうといわれています。自然界では上から敵におそわれることが多いので、上の方がよく見えるつくりになっています。

耳

きくらげのような薄くて大きい耳。餌を用意するかすかな音も聞き分けて、プィープィーとみんなで餌コールの大合唱を始めます。

歯

テンジクネズミはすべての歯が一生伸び続けます。1カ月に1㎝ほども伸びます。葉っぱなどのかたい餌を歯ですりつぶして食べることで、歯がすり減っていくためです。長くてするどい歯なのでかまれると痛いですよ。

鼻

においをかいで、周囲を探索します。新しい子が仲間入りしてきたときは、お尻付近のにおいをかいで調べに行きます。

臭腺

臭腺

お尻の少し上にある毛の薄くなっている部分。ここからにおいのする分泌物がでてきます。雄は分泌物が多いので、この写真のように臭腺のまわりの毛に分泌物がついています。

雄&雌 下腹部

臭腺

臭腺

雄と雌を見分ける時には、下腹部を見ます。違いがわかるかな?

(上:雌、下:雄)

おっぱい

臭腺

雄も雌も、後ろ足の付け根近くにあります。

子どもは3匹前後生まれますが、歯も生えているので生まれたその日から餌を少しずつかじり始めます。それほどおっぱいに依存しなくてもよい動物です。

 

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