天王寺動物園「なきごえ」WEB版

バックナンバー

ラニー博子の思い出(旧担当者)

動物専門員だより⑤
トラに対する環境エンリッチメントの取り組み

ボールを咬(か)むセンイチ

ボールを咬(か)むセンイチ

 当園では、17歳のアムールトラのセンイチを飼育しています。アムールトラの寿命は15年前後とされており、センイチの17歳というのは、かなり高齢です。一般的に、動物は高齢になるほど、好奇心が薄れ、興味を示すことが減っていくといわれています。センイチも、日々あまり変化のない毎日を過ごしておりましたので、少しでも反応してもらえるものがないかと、ドラム缶、畳、マタタビ、カラーコーン+シカの糞(ふん)、ボールといったアイテムを日によって屋外運動場に設置し、それらに対する様子を新型コロナウイルス感染症対策で臨時休園していたことを幸いに園路に設置したカメラで確認することにしました。結果、この中で最も反応がよかったのは、ボールでした。畳やドラム缶には、5秒ほどにおいを嗅いで終わってしまったにもかかわらず、ボールはすぐに転がして、咬(かん)んで、くわえて持ち運んで、、、と合計20分ほども遊んでくれました。短いと思われるかもしれませんが、私たちにとってはこの20分がとても貴重な時間です。さらに、夕方にも少しボールに関わる様子が見られましたので、大きな収穫です。センイチがこれからも元気で長生きしてくれるよう、負担のないチャレンジを続けていきたいと思います。

(棚田 麻美)

 

初めまして新人飼育員です!!

 4月から天王寺動物園で働いている柳沼です。“ふれあい広場”にいるヤギ、餌の配膳などをする調理場を担当しています。私は学生時代にこの動物園で実習をさせてもらいました。その時飼育員の方々に良くしてもらい、改めて動物園の魅力を感じるとともに絶対に天王寺動物園の飼育員になりたい!と強く思いました。夢が叶った今、次の目標は動物が生き生きと生活出来るようにすること、お客様にその魅力をお伝えすることです。現在新型コロナウイルス感染症対策のためふれあいは閉鎖をしていますが動物たちは元気に過ごしています。早く皆さんに会えることを動物たちと一緒に楽しみに待っています。

(柳沼 綾)

ボールを咬(か)むセンイチ

2人の新人飼育員とヤギ

 今年の4月から天王寺動物園で働いている岩山です。

 さあ頑張っていこう!と思っていた矢先に新型コロナウイルス対策のため動物園は残念ながらお休みとなりました。

 しかし動物園では動物の餌を用意したり、掃除をしたり…とやることは毎日たくさんあり、新人のわたしにはわからないことばかりです。そこで、まずできることを!と思い、ウイルス対策のひとつとしてかわいいピンクのマスクをつけています。

 仕事も少し覚え始めた頃、動物園は営業再開となりましたが、残念ながら私が担当する“ふれあい広場”の動物たちは密を避けるためにまだ皆さんにお会いできない状況です…“ふれあい広場” の再開後には動物と共に皆さんにお会いできることを楽しみに待っています。

(岩山 太郎)


 

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