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【獣医室から】気分屋さんのラニー博子

青草を食べるラニー博子

 2017年4月の人事異動でゾウチームに私を含めた新人2名が加わりました。

 今回は新米ゾウ糞闘記ということでまだまだ経験が浅い私たちに、西村主任からの「無茶ぶり?」と「無言の重圧?」の尾曽さんと「3番手になった?」河合さんから新米ゾウ糞闘記を継承?することになりました。どうぞよろしくお願いします。

 さて、私はこの4月からゾウ担当になりました。ゾウ担当のほかに鳥類の担当もしています。カモたちがいる“鳥の楽園”、ツル舎、キジ舎、猛禽舎(もうきんしゃ)、ペンギンなどの飼育をします。

青草を食べるラニー博子

 以前の担当動物は爬虫類(はちゅうるい)を主に飼育をしていました。ワニやヘビの世界から全く異なる哺乳類のゾウと鳥類のトリたちの世界に来たわけであります。正直不安です。不安といっても色々な動物を飼育することに興味があり、その動物の繁殖を目指すことは変わりません。ただ以前と比べると動物の飼育環境が大きく異なります。また、爬虫類(はちゅうるい)とゾウを比べたときに体形や知能の差が出てくると思います。ゾウは身体が大きいだけでなくて知能も高く学習能力と記憶力があり、さらにはコミュニケーションをとることで“仲間”を大事にする動物だといいます。そんな興味深い動物を飼育できることは面白そうだと感じます。

 そのラニー博子は気分屋さん。朝、展示場に出てもらう前に先輩たちは博子とコミュニケーションをとります。その時には体温測定なども行いリンゴを与えながら作業を進めます。作業が順調だったにもかかわらず博子は突然餌のリンゴを食べなくなる時があります。気分がすぐれない時は、リンゴを食べずそのまま放ったらかすか、ひどい場合は踏んでしまうことがあります。原因は様々ですが気に入らないことがあるとすぐ態度に出ます。新人飼育員が与えたリンゴを鼻で取って足元にポイ。獣医さんの与えるリンゴだけ食べ、別の飼育員が与えるリンゴも食べず下にポイ。「食べへんのかい!」しかし、博子もやはりその下に置いたリンゴを食べたい様子で作業の合間にリンゴをそっと鼻でかき集め飼育員が後ろを向いたときにコソッと食べる時があります。「結局食べるんかい!」とツッコみます。博子の機嫌はコロコロ変わるので緊張します。本当に気分屋さん。

 ゾウのことはまだまだ勉強不足ですが、博子はいろいろと感情を出すゾウと感じる時があります。今推定48歳の高齢ゾウ。長生きをしてもらって博子の良いところ面白いところを見つけなくては!今後も頑張っていきます。

(三宅 正悟)

 

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