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肉食動物の餌は1日1回、夕方寝室に収容してから1頭ずつ与えています。 野生で食べているのと同じものを与えることはできませんので、鶏肉、牛肉、馬肉などで代用しているのですが、今回はその餌を紹介したいと思います。 (松岡 早苗) ライオン、ブチハイエナ、小型ネコ舎、大型ネコ舎、オオカミ舎の動物たちに与えている1日分の餌の全量は鶏肉35羽、牛肉20kg、馬肉4kg、鶏の胸肉6kg、鶏頭40本、牛レバー4kgにもなります。
冷凍庫で保存しているため、前日や前々日から水に浸けたりして解凍しておきます。
鶏の骨は中が空洞になっているのでお腹の中で刺さると危険なため、包丁で叩いて骨を砕いて細かくし手羽や足首も落とします。 右側が調理前、左側が調理後のものです。
左がスナドリネコのユキの餌で約1kg、右がアムールトラのセンイチの餌で約9kgです。
23歳で現在国内で最高齢のライオン、レオの餌は約3kgで、喉につまらないよう小さく切っています。
肉類や魚類を冷凍している冷凍庫です。約-20℃に保たれています。
肉以外にも、ベンガルヤマネコ、スナドリネコには2週間に1回生きたヒヨコ、週に1回冷凍マウス(写真中央)を解凍したものを与えています。ハイラックス舎の向かいに展示しているボールニシキヘビにはラット(写真右)与えたり、イベント時にはトラに大きな牛の大腿骨(写真左)を与えたりもします。 また、野生でも獲物が捕れる日、捕れない日があり、毎日食べることができるわけではないので、飼育下でも週2回、月曜日と金曜日を絶食日としています。
毎日13時半から肉食動物のおやつタイムを日替わりで実施しています。
オオカミ、ブチハイエナはほぼ丸のみで一瞬で食べてしまいますが、ネコ科のライオン、トラなどはゆっくり食べます。一番好きな種類の肉はみんな一番最初に食べますが、好みは個体によってさまざまです。
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