2000年8月にオープンしたサバンナゾーンも1年の月日がたちました。新しい環境で、動物たちも、時間をかけてようやく慣れて来ました。その動物たちをあらためて紹介したいと思います。
(飼育課:西村慶太)




アミメキリン
ウシ目キリン科
 
現在哺乳類の中では、最も背の高い動物キリン。他の草食動物たちが届かない高い木の葉を主食にすることで、他種との餌の食べ分けをしています。背が高く視力が良いことから、天敵のライオンをいち早く発見する事も出来ます。
ダチョウ
ダチョウ目ダチョウ科

現在、鳥類では最大の種であるダチョウ。100kgの体重を持ちながら時速60kmで走る強力な脚は、身を守る時の武器にもなります。首が長く見晴らしが効き、遠くの異常も早く発見できます。
コフラミンゴ
フラミンゴ目フラミンゴ科

数えきれない程の群れで、湖の水面を桃色に埋め尽くすコフラミンゴ。きれいな羽色は餌となるプランクトンに含まれる色素の影響によるものです。また、クチバシには水面のプランクトンを効率よく食べる秘密が備わっています。


エランド ウシ目ウシ科
最も大型のレイヨウの一種で、大きなオスになると体重が900kgにもなります。重い体にもかかわらず脚力も強く2mの垣根をも飛び越える事ができます。角は仲間同士で争ったり、身を守る武器にしたり、穴を掘る道具になる他、背中をかく孫の手がわりにもなります。
グラントシマウマ ウマ目ウマ科
美しい縞模様を持つシマウマの群れにはリーダーのもとに厳しい上下関係があります。群れでいると、どれがどの子か分かりづらいと思われがちですが、ヒトの指紋と同様にシマウマたちの模様も一頭ずつ異なり、慣れれば意外と簡単に区別ができます。


トムソンガゼル ウシ目ウシ科 小さく細い体に、チーターの追跡を振り切るウルトラパワーを秘めた、サバンナ屈指のスプリンター。テレビではよくチーターに襲われる有名なトムソンですが、臆病な性格と強すぎる脚力から飼育が難しく、日本の動物園でもあまり見ることが出来ません。 シママングース
ネコ目マングース科

群れで生活し、定まった巣を持たず大家族でサバンナの大草原を移動して暮らすシママングース。小型肉食動物としては珍しく昼行性で、そのひょうきんな姿が人によく目撃されます。昆虫や小動物、卵などが大好物です。
アフリカハゲコウ
コウノトリ目コウノトリ科

昆虫や小動物から死体や肉食獣の食べ残しまで、あらゆる動物質を食べるハゲコウ。このような掃除屋と呼ばれる鳥や動物たちのおかげで、サバンナでは腐った死体や食べ残しで汚される事がないのです。


ホロホロチョウ
キジ目キジ科


集団でにぎやかに騒ぎながら、サバンナの草原を移動して暮らすホロホロチョウ。大勢でお喋りしながら走り回る、ひょうきんな姿に人気があります。





Osaka Municipal Tennoji Zoo. Nakigoe vol.37-11.copyright november 2001