サマースクールの子どもたち


 1950年4月15日に来園してくれて以来64年もの長い間天王寺動物園で暮らし、どの職員よりも天王寺動物園のことをよく知っていた春子さん。

 7月30日にその長い命を終えました。9月23日に偲ぶ会を開催し、お集り頂いたみなさまに春子さんを送る言葉や絵を寄せ書きして頂きました。本当に多くの皆様方から愛され親しまれ続けた春子さん、寄せ書きにはこうしたそれぞれの思いが込められ書き綴られていました。

 春子さん、安らかに眠って下さい…

(構成:西岡 真)


春子来園(1950年) 左から春子・ラニー博子・ユリ子(1986年)

長寿動物にリンゴのプレゼント(1991年) 堀に落ちたユリ子を心配そうに見る春子(1995年)
ラニー博子(右)との闘争(2004年) ラニー博子(手前)との闘争(2006年)

(2011年) (2013年)
春子の履歴書
1948 年   タイで生まれる      
1950 年 4 月14日 2 歳 大阪港に到着後、トラックで天王寺動物園に移動する
  4 月15日     一般にお披露目する
  4 月16日     春子を見るために6万人の人がくる
  5 月 5 日     第1回ゾウの目方を計る会、503kg
  6 月14日 2 歳 タイからメスのユリ子が来る
1967 年 9 月15日 19 歳 食べ物を拾おうとして、運動場の下の堀に落ちる
1968 年 12月21日 20 歳 堀に落ち、上がるのに夕方までかかる
1970 年 5月3日 22 歳 大阪万博を記念してインドからメスのラニー博子が来る
1996 年 48 歳 右目が白内障で見えなくなる
1997 年 49 歳 ラニー博子とのリーダー争いがはじまり、別居を開始
2000 年 5月19日 52 歳 ユリ子が死去 以降、ラニー博子とふたりぐらし
2004 年 1月31日 55 歳 新しいゾウ舎がオープンする
2012 年   64 歳 リーダーの座をラニー博子にゆずる
2014 年 7月30日 66 歳 老衰で死去
1日の暮らし
9:20 運動場に出て、飼育員が放飼場のあちこちに 隠したリンゴやパンを食べる   
10:00 おやつとして青草をもらい、食べる
13:00 おやつとして青草をもらい、食べる
16:00 部屋に戻ってエサを食べる〜 おやすみなさい