マレーグマのマーズとマーサの同居が始まり2ヶ月が経とうとしていますので、経過報告をしたいと思います。
はじめに2頭の紹介をします。
写真1はオスのマーズです。2003年4月29日に高知県立のいち動物公園で生まれ、2004年の5月に当園にやって来ました。現在8才です。性格はのんびりしています。とてもくつろぐのが上手です。背中にファスナーが付いていて中に休日のおっさんが入っているのか?というくらいのくつろぎ方します。この写真より凄いくつろぎ方をします。
写真2はメスのマーサです。2008年6月26日に名古屋市東山動物園で生まれ、昨年の11月に当園にやって来ました。現在2才です。性格は人なつっこいです。朝寝室を覗くと、隣の部屋のマーズは曝睡しているのに、マーサはすぐさまこちらに寄ってきます。かわいいやつです。
で、2頭の関係はと言いますとまだまだ距離感があります。マーサが引っ越して来た当初はマーズがマーサの寝室を興味津々でのぞいていたら、マーサに吠えられていました。同居を始めて、夕方寝室に収容する際、どちらが先に寝室へ帰るかで喧嘩をして、最初のうち、先に帰ってきたのはマーサでした。次の日もマーサでした・・・。ところがマーズが先に帰って来る日が増えてきて、マーズが段々男らしく見えてきました。今では確実にマーズが先に帰ってきます。
ある日、お気に入りの岩の上でマーサが寝ていたら、俺がそこで寝るといわんばかりに吠えてマーサを降ろしていました。男らしさ出てきたのは良いけどもう少し紳士になって欲しいものです(写真3)。でも、時には仲良く?岩の上で傍にいる時があります(写真4)。
同居してまだ2ヶ月ですし、マーサはまだ性成熟もしていませんし、マーズもまだマーサの事をメスという位置づけで見ていないかもしれないので、これからこの2頭の仲がどうなっていくのかとても楽しみです。いずれ2頭の間に子が産まれる事を願っています。(撮影・文:下村 幸治) |