〜今年も8月10日から15日までの期間 「戦時中の動物園展」が開催されました〜

 日中戦争から太平洋戦争が終わるまでの間、日本は戦争の真っ只中にありました。
 戦時中は国民だけでなく、全国の動物園の動物たちも多数犠牲となっています。
 天王寺動物園ではこれらの動物たちの鎮魂と、二度とこのような悲惨な戦争を引き起こさないよう、後世に語り継ぐことが重要と考え、終戦記念日にあわせて企画展を開催しています。
 今年は期間中約4,600人もの方に見ていただきました。

(飼育課 今西隆和)



開園当時の天王寺公園の写真の展示物です。

開園当時の天王寺公園

思い出の写真集
新世界周辺の写真展示です。 初代通天閣の写真も展示されています。

開園当時の天王寺公園

 戦時中に犠牲となった動物たちの剥製展示です。
 「動物園が爆撃され、壊れた檻から猛獣が脱出すれば市民に多大な被害が出る。」という理由で、天王寺動物園では10種類26頭の猛獣が殺処分されました。(一部戦後に死亡した動物の剥製も含まれます)

戦時中に犠牲となった動物たちの剥製展示

「お国のために戦おう!」
戦時中は、国民の戦意高揚のため、動物たちが広告塔として利用されました

動物たちが広告塔として利用されました

動物たちが広告塔として利用されました

期間中毎日開かれた講話「戦時中の動物園」の様子です

講話「戦時中の動物園」の様子

 

今回の企画展をお手伝いしていただいた学芸員実習生の皆さん

今回の企画展をお手伝いしていただいた学芸員実習生

今回の企画展をお手伝いしていただいた学芸員実習生