天王寺動物園は動物の赤ちゃんがいっぱい

 天王寺動物園では今年もたくさんの赤ちゃんが生まれ、愛嬌を振りまいています。その一部を御紹介しましょう。

(構成:長瀬 健二郎)


◆チュウゴクオオカミ
チュウゴクオオカミ

3月29日に4頭の赤ちゃんが誕生しました。チュウゴクオオカミの赤ちゃん誕生は26年振りのことです。オス1頭は元元(げんげん)、メス3頭はそれぞれ萌萌(もんもん)、明明(みんみん)、楽楽(らら)と名づけられ、今では両親と変わらぬほどの大きさにたくましく成長しました。

 

◆クロコンドル
クロコンドル

4月10日に昨年に引き続きふ化しました。特異な風貌が特徴のクロコンドルですが、「赤ちゃんはやはり赤ちゃんらしいなぁ。」というのがヒナを始めて見た時の印象でした。

 

◆ヒメハリテンレック
ヒメハリテンレック

6月23日に2頭生まれました。生まれた直後のトゲは柔らかいのですが、すぐにしっかりと硬くなります。夜行性動物舎でご覧になることができます。

 

◆カリフォルニアアシカ
カリフォルニアアシカ

6月28日と7月12日にそれぞれ1頭の赤ちゃんが生まれました。お母さんはそれぞれ高瀬シーラですが、どちらもベテランママさんでその子育ては安心して見ていられます。

 

◆ホオジロカンムリヅル
ホオジロカンムリヅル

7月2日にふ化しました。このペアはとても子育てが上手で、平成16年以来6年連続の成功となります。母親は閉園した宝塚動植物園からいただいたものですが、この間生まれたヒナたちは各地の動物園で展示され、宝塚動植物園の子孫はこれからも長く日本の動物園で繁栄することでしょう。

 

◆スナドリネコ
スナドリネコ

7月22日に生まれました。両親にとっては初めての赤ちゃんで、少し心配でしたが、順調に育っていて、一安心です。スナドリネコはネコの仲間には珍しく水を恐れず、泳ぎも得意です。時には潜ることさえあります。この赤ちゃんがそんな特技を披露してくれるのはもう間もなくのことでしょう。

 

◆オオヅル
オオヅル
昨年に引き続き、8月9日にふ化しました。オオヅルはツル科の鳥の中では最大で、また、飛べる鳥の中では最も背が高い鳥です。このヒナもまたたく間に大きく育ち、この記事が公開される頃には、もう親とあまり変わらない位の大きさになっていることでしょう。