動物園は、ゾウやキリンを見に行くところ、というイメージを持たれる方がほとんどだと思いますが、大都会の真ん中の緑や水を求めて集まってくる野鳥たちを観察するのにぴったりな場所でもあるのです。カラスやハトやスズメなど、おなじみの鳥たち以外にも、実はとてもたくさんの種類が見られるのです。動きが速くて写真におさめることが難しいものもいますが、一部をご紹介します。

(文・写真:中島 野恵)




カワウ(左2羽)とカルガモ(右)

公園内の河底池でよく見られます。この池周辺には、他にも非常にたくさんの野鳥がやってきます。

 

 

ジョウビタキ(右:雄、左:雌)

冬にやってきます。目のクリッとしたかわいらしい鳥で、いつも単独行動しています。

 

 
メジロ
小さいので見逃しがちですが、数羽の群れで花から花へ飛んでいくところがよく見られます。きれいなウグイス色をしているのはウグイスではなくメジロです。
 
シジュウカラ
“ツーツーピー”と澄んだきれいな声で鳴きます。

 

 
ハクセキレイ
ヒトが近寄ってもあまり逃げないので、比較的近くで観察できる鳥です。尾を上下に振りながら歩く姿は特徴的です。
 
ツグミ
代表的な冬の鳥で、 “クイクイ”と大きな声で鳴き、飛んでいきます。

 

 
ヒヨドリ
“ピーヨピーヨ”と大きな声で鳴きます。1年中見られので、姿を見かけることも多いのではないでしょうか。
 
コゲラ
スズメぐらいの大きさの小さなキツツキです。“コンコンコンコン”という木をつつく音か、“ギー”というぜんまい音のような鳴声が聞こえたら、近くの木を見上げてみてください。

 

 
シロハラ
冬に見られる鳥で、地面で落ち葉をひっくり返しながら餌をさがしています。
 
コサギ
アシカ池には、餌の魚のおこぼれをもらおうとサギがたくさん集まってきます。動物園で飼育している鳥と思われがちですが、これらも野鳥です。