天王寺動物園では平成11年度から「企画調整班」という部門を新設し、教育普及活動の充実を図っています。現在、一般来園者向けの教育普及イベントやプログラムと学校などの団体の依頼に応じて行っている「ディスカバー・プログラム」を企画調整班が中心になって行っています。
 一般来園者向けのプログラムとして、園内を歩きながら解説するガイドウォークが2種類(毎月第一日曜日の「園長と動物園散歩」、第三土曜日の「飼育係のおしゃべりガイド」)

園長と動物園散歩
「園長と動物園散歩」

飼育係のおしゃべりガイド
「飼育係のおしゃべりガイド」

レクチャールームでスライドやビデオを使って行う動物のお話が3種類(第二・第四土曜日の飼育係がビデオを使って担当動物の世話の様子を解説する「動物君たちの一日」、第三日曜日の「獣医さんのお話」、偶数月、第二日曜日の「園長の動物園講座」)あります。

動物君たちの一日
「動物君たちの一日」

獣医さんのお話
「獣医さんのお話」

この他、動物舎の中や動物病院、調理場を見学できる「動物園裏側ウォッチング」を不定期に開催しています。また、毎日園内のどこかで飼育係が仕事に合間を利用して、短時間、自分の担当動物のことを解説するワンポイントガイドも行っています。
 季節ごとにレクチャールームを使って企画展を実施しています。昨年の夏には終戦記念日の週に「戦時中の動物園展」を、秋には希少動物を取り上げた「絶滅の危機にある動物展」を、正月には今年の干支であるイノシシにちなんで「新春猪突猛進展」を開催し、それぞれ剥製やパネル展示と講話で動物や動物園について解説しました。この春には、スプリングスクール「外来生物について考えよう!」」と題して、実際の生きた外来生物やパネルや講話で今問題となっている外来生物を解説する「外来生物の脅威展」と園内で飼育展示している外来生物を見ながら解説する「外来生物ガイド」を行います
 ハガキなどで事前に応募していただいた方々を対象に行うイベントとして、昨年の11月には家族を対象に、2月にはヴァレンタインデーにちなんでカップルを対象に、夜の動物の生態を見ていただきながら解説する「夜の動物園ガイド」、3月にはホワイトデーにちなんで「カップルのための裏側ガイド」を行いました。さらに、夏には30年以上の歴史がある小学4、5、6年生を対象の飼育体験プログラムである「サマースクール」もあります。
 学校などの団体の依頼に応じて行っている「ディスカバー・プログラム」には、レクチャールームなどで行う動物のお話である「ズー・スクール」、飼育係が自分の担当動物の解説を動物舎の前で行う「動物ショート・ガイド」、動物舎をめぐりながら解説する「動物園ガイドウォーク」、動物園の役割・概要や仕事を説明する「動物園・職場紹介」、中学生などの職業体験学習に対応した「動物飼育体験講座」、依頼施設に出向いて行う「動物園・出張スクール」があります。
 今後も、様々なイベントやプログラムを企画し、来園者の皆様に楽しみながら動物や自然環境のことを理解していただくようがんばりたいと思います。

(飼育課:竹田正人)
(写真:企画調整班)