動物に触りたい人と同じように、食べ物をあげたい人も後を断ちません。関東の動物園の飼育係が、大阪は食べ物の投げ込みが多いと驚いていました。動物園はその地域の文化レベルを表すと聞いたことがあります。恥ずかしいことです。
 オランウータンがお客さんを気にせず本来の動きを見てもらえるように、ちょっと工夫をしています。その様子を紹介します。

(撮影:飼育課 早川 篤)

朝のひととき〜運動場に隠したりんごやバナナを探索。
 
   
地面に撒いたヒマワリの種を集めるサツキ
口に入れて集めてから、落ち着いて少しずつ食べます。
濡らしたヒマワリの種をペットボトルに入れてある。
ダンボールで遊ぶ。最後は壊しちゃいますが…。
   

ブラシを使ってお掃除もします。

     

 天気が良ければ、11時半頃と1時半頃に「おやつタイム」があります。
高い所でも平気ですいすいと活動するオランウ−タンを観察できますよ。その様子は、直接あなたの目で見に来てください。
  食べ物をくれと柵の間から手を出すオランウ−タンを見ていたのでは、動物たちの素晴らしさを感じていただくことはできません。動物園で何を感じていただくのか、それも私の仕事だと考えています。動物たちとふれあう場、動物園にぜひ来てください。