昼食会の写真
昼食会の写真 (右端が筆者、
その左がカレン・サウスマン・WAZA会長)

開催園のライプチヒ動物園長
開催園のライプチヒ動物園長

挨拶するカレン・サウスマン・WAZA会長
挨拶するカレン・サウスマン・WAZA会長

感染症専門家会議
感染症専門家会議

記念写真撮影風景
記念写真撮影風景

 世界動物園水族館協会(WAZA:World Association of Zoos and Aquariums)の総会が毎年1回、開催されています。昨年の60回という記念の総会はニューヨークで開かれましたが、今年はドイツのライプチヒで開催されました。このWAZAには世界の主要な動物園と水族館のほとんどが加盟しており、今回の総会には41カ国の動物園長、水族館長など254人(同行者を含む)の参加者がありました。アジアからは9カ国29人、内、日本からは小宮・上野動物園長(日本動物園水族館協会長)、安部・福島水族館長、増井・よこはま動物園長、内田・名古屋港水族館長、そして私の5人でした。
 会場はライプチヒ動物園から歩いて10分足らずの所にあるウェスチン・ライプチヒホテルで2006年8月27日から31日までの5日間、行われました。
 今回の主要目的の一つは、カレン・サウスマン・WAZA会長と面談することでした。2007年5月に日本動物園水族館協会の総会を大阪で行う予定をしており、開催園である私ども天王寺動物園が現在いろいろ企画を練っております。その企画案として動物園・水族館が関係する世界的な組織のトップをご招待し、世界の動物園・水族館はこれから何を目指すのか、そして国際的な連携の中で日本の動物園・水族館はどういう役割を担っていかなければいけないのか、そういうものを探る集まりにしたいことから、WAZA会長に日本側を代表して小宮会長から大阪での総会出席をお願いした次第です。
 忙しい会議の合間に、8月29日、昼食をともにしながら40分間、WAZA会長とお話をさせていただきました。持参した大阪の英文ガイドブックや天王寺動物園の資料をお渡しし、大阪での日本動物園水族館協会総会の概要をご説明したところ、出席に快諾をいただくことができ、本当にうれしく思いました。
 一方、会議の方は8月27日に開会式、主催者のあいさつなど型どおりに始まりました。このWAZA総会では全体会議、学術会議、運営会議そして公開、非公開で開催される各種委員会(マーケティング委員会、保護委員会、福祉倫理委員会、教育委員会、水族館委員会など)、さらには専門家会議や霊長類の管理、両生類の保護などのワークショップなどが4日間にわたって開かれ、最終日にその取りまとめた内容を座長のほうから報告されます。
 私は全体会議、学術会議などと専門家会議として国際種登録機構(ISIS-ZIMS)にも出席しました。会議などでは今現在の世界の動物園界の潮流というものを肌で感じることができましたし、多くの方に直接お会いして面識を得ることができました。また、天王寺動物園と動物交流がある動物園の園長とも旧交を温めるとともに情報交換もできました。さらに、天王寺動物園で新たに導入を希望している動物や繁殖を目指している動物についての情報交換、意見交換などをいく人かの動物園長ともでき、大きな収穫がありました。
                             
(天王寺動物園長:宮下 実)