先日、アジアゾウに約30・もあるジャンボかぼちゃを与える、というイベントを行いました。
 当日は日曜日ということで、たいへんたくさんのお客さんが見物に来ている中、午後1時の、普段なら青草(約10・)を与える時間にそのかぼちゃを与えてみました。
 まず、若いラニー博子からです。過去にスイカを丸ごと与えた時は、鼻で持って無理やり口に入れたりしたこともあるので、今回もそうするかも、と期待したのですが今度のかぼちゃは大き過ぎたようで、鼻で持たずにいきなり前足でかぼちゃを割り、小さくなったかけらを一個ずつ口に運んでいました。
 一方、春子の方も同じようにまず割ってから少しずつ食べていました。こちらの方は春子の慎重な性格からして、予想どおりといえます。
 そうこうしているうちに、予想外のことがおこりました。機嫌よく食べていたラニー博子が、途中から食べるのをやめて、かぼちゃのかけらを踏んだりして遊びだしたのです。どうやらジャンボかぼちゃはあまりおいしくなく、おまけにあまりにも量が多いため、あきてしまったようです。
 しばらくかけらで遊んだ後、とうとう、それにも飽きて他の場所に行ってしまいました。残ったかけらは飼育係が片付けなければならないことになりました。
 それはそれで、見ているお客さんはそれなりに楽しんでいたようですが、ラニー博子にとってはそんなかぼちゃより、毎日もらっている青草の方がうれしいようですね。

(飼育課:油家 謙二)