1978年に建てられてから26年間、たくさんの小さな仲間たちがこの家の中でくらしてきました。ですが、この場所に新しい施設が建てられることになり、ことりたちはそれぞれ日本国内のいろいろな動物園に引越しすることになりました。お別れの前に、小さな仲間たちに感謝をこめて、紹介していきたいと思います。

写真・構成:中島 野恵

クロエリセイタカシギ
 長い足と美しいプロポーションが、みんなの憧れの的です。
アカコンゴウインコ
 飼育係に興味津々。いたずらをしても「ダメ!」と怒ればやめるいい子です。

キエリボウシインコ(手前)と
アオボウシインコ(奥)

 とても仲良しな2羽です。一時期はケンカをしていたようで、離れてくらしていました。今は仲直りしたのか、なかむつまじく並んで木にとまっています。
キバタン
 密輸され、日本へつれてこられました。貴重な動物たちがこの地球上からいなくなってしまわないように、私たち一人一人が心にとめていきたいものです。

サイチョウ
 とても仲良しな夫婦です。オスは毎日、くちばしでつまんだ餌をメスにあげています。くちばしの上にサイの角のような突起があることから、この名前がつきました。
イエガラス
 ことりの家で1番おしゃべり上手な鳥です。「おはよう」「お母さん!」「あ、おったー!」「バイバイ」などなど。あなたはいくつ聞けましたか?

キンランチョウ
 繁殖期には、雄の羽はきれいなオレンジ色になります。
コウギョクチョウ
 ことりの家の中で、1番小さなとてもかわいらしい鳥です。

シロガシラウシハタオリ
 草で器用に巣を編む鳥です。
ツキノワテリムク
 卵の色がとても鮮やかな水色だったのには驚きました。

エボシドリ
 枝の上をぴょんぴょん飛びはねるようにして移動します。その時に真っ赤な内側の羽が見え、あまりの美しさに目を奪われます。
アカゲラ
 木の幹に縦にとまって、コンコン幹をつついて餌をさがします。けっこう大きな音が響きます。

カンムリシロムク
 野生では10羽ほどしかいないといわれています。ヒトによる開発や密猟がその原因です。

みなさま、長い間のご愛好ありがとうございました。