ゾウの寝室の掃除体験

 「今年の夏は暑いなー」そんな言葉が毎日のように飛び交う2004年夏、7月21日(水)夏真盛りの天王寺動物園。今年で30回目、夏の恒例、天王寺動物園サマースクールの初日がやってきました。職員、ボランティアさん、その他スタッフ関係者の方、学芸員実習の学生さん、実習研修でお手伝いにきていただいた学校の先生(ありがとうございました。)、もちろん会場となる各動物舎とレクチャールームも準備OKです。

 動物園のゲート(入口)に、最初の参加者の生徒がやってきました。「おはようございます。」
 そんな一言から、今年のサマースクールがスタートしました。「君は今日一日、うちの(天王寺)の生徒よ。」そんな気持ちに自然となれるのが不思議です。(私だけかな/教員になった気分?)
 開校式の挨拶で園長先生登場!みんなちょっと緊張気味、それでもしっかり注意事項を聞いていざ出陣!?

 今年のサマースクールは、開催日数(開催日/21・22・24・25・27・28)の6日間を除いては、昨年までと違い、模様替えがありました。2日参加型から1日参加型へ、7人ずつの6チームに分かれ、1日42名、また参加人数がちょっと増えました。(全日程180名から252名へ)スクール実習の内容も、飼育体験、工作体験、解説体験の三本立で、すっきりです。なっ!なんと記念撮影は、色あざやかなフラミンゴの前で、「はいチーズ」(しかもカメラマンは、脚立の上へ)と天王寺動物園で初めての試みでした。(怖っ!誰か支えて!)会場となるレクチャールームもかわいくなっていい感じです。 

 午前10時からは、飼育体験が始まり、ゾウさん、ヒツジさん、キリンさん、ライオンくん、コアラくん、おサルさんチームに分かれて、気合をいれて飼育作業の開始でーす!今年の夏は暑くて湿度が多いため、生徒の体調が心配されましたが、いざ作業に入ると、みんな元気ハツラツ、真面目に作業を行い、飼育担当者の話も良く聞いているではないですか。動物たちも目を丸くしてびっくり、でも見守っていましたよ!その姿をスタッフが、うれしそうにカメラでパシャパシャ撮影し、順調に飼育体験を終えました。(みんな立派ですネー!・・・はりきり過ぎて、何人かのお友達はダウンしたけど、ちょっと休憩したら回復しました!)しっかりとお昼を食べて、午後のプログラムもがんばろう!

 午後のスタートは標本解説プログラムで始まり、6つのテーブルに動物に関する標本(角、骨、糞等)がいっぱい並べられ、「ワイワイ、ガヤガヤ」講師の先生と生徒の声で大盛況ではありませんか。その勢いそのままで、工作体験「ヒツジの毛でフェルトボール作り」に挑戦、ヒツジの毛を取りすぎて、うまく作ることが出来ず、スタッフの方にSOS!説明も大変でした。でも最後はみんながんばって完成しましたよ。

コアラの餌であるユーカリの説明

そうしているうちに、時間も午後2時30分となり、閉校式が始まりました。それまで子供たちの騒ぎ声であふれていたレクチャールーム講義室も、静かになり、再び園長先生の登場です。「みなさん、サマースクールどうでしたか!」と園長先生が挨拶すると、みんなは「楽しかった!」と答えていたのが印象的でした。(感動/これぞサマースクール!と思いました)そうこうしているうちに午後3時前になり、忘れ物を確認し、動物園入口で全体の挨拶「ありがとうございました。」を交わし、解散となりました。「ふー、やっと長い一日が終わりました。あとこれを5日間も・・ひえー!」(スタッフの方ご苦労様です!)

 今年のサマースクールは全部で6日間、すべて天候に恵まれました。最終的には参加人数は227名となり、事故もなく6日間無事終了しました。
 最後になりましたが、サマースクールは動物園にとって伝統のある大事なイベントです。
このイベントを通じて、動物や自然に対するやさしさや愛護精神を養ってもらうだけではなく、子どもたちの教育にもお役に立っていると信じています。

 

(管理課:峰本 昇二)