2003年7月8日、天王寺動物園に3頭のブタたちがやって来ました。
このブタたちはポットベリーという品種で、最近テレビやペットショップなどで
話題になっているミニブタの仲間です。ベトナム原産の小型のブタが
アメリカでペット用に改良された品種で、ポットベリーとは太鼓腹という意味です。
 さて、3頭のうちの1頭「スーザン」のお腹に赤ちゃんが宿りました。
ここではスーザンの出産から子育ての様子を紹介します。

 
アップル
スーザン メス
 今回の主役です。とても大食いで図々しい所もありますが、大人しくて人なつっこく飼育係の言うこともよく聞いてくれます。
アップル
テン  メス
 人なつっこいけど少し怖がりの人見知り屋さん。でも子供が産まれると母性本能が強い良いお母さんになります。

アップル
ライガ オス
 今回の子供たちのお父さん。白い靴下、立派な牙、肩が盛り上がった逞しい体格ですが、実は気が弱く3頭の中で一番臆病な性格です。
アップル
 ここが3頭のブタたちが暮らす緬山羊舎。ここでの生活でスーザンは赤ちゃんを授かりました。
アップル
 10月14日。スーザンが安心して出産できるように、カモシカ園の空室へ移動させました。飼育係と一緒に園内を歩いてお引っ越しです。
アップル
 広々としたカモシカ園へ到着。よくがんばったね。ここなら落ち着く産室もあります。
アップル
 11月21日。お腹も大きくなって乳も張ってきました。餌もよく食べます。
アップル
 11月27日。早朝スーザンが7頭の子を出産していました。しかし4頭は死産で、死んでいた子の一部には脚に奇形が見られました。
アップル
 12月2日。残った子のうち写真下の1頭だけがなかなか成長せず、数日後死亡しました。解剖の結果、生まれながらにして腸に障害があることがわかりました。ポットベリーは小型化や近親交配により、子供に異常が出ることも多いそうです。
アップル
 残った子たちは元気に丸々育ち、まるで茄子のよう。左がメスの「大黒」で右がオスの「ソックス」。生後4ヶ月経った現在、ソックスは緬山羊舎へ独り立ちし、大黒は母親スーザンと一緒暮らしています。