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グラウンドに出る練習中の「春子」
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今年の4月21日、22日と2日にわたり、アジアゾウのメス2頭、春子と博子が長年慣れ親しんだ旧ゾウ舎から新ゾウ舎へ引っ越したことは以前紹介しました。
今回は、新ゾウ舎でのその後について紹介します。新ゾウ舎には、ゾウの寝室が4つ横に並んでありますが、引っ越す前から博子は一番奥の寝室、春子はそこから一部屋空けて奥から3番目の寝室と決めていました。一部屋空けた理由は、春子と博子は以前から仲が悪いので、隣同士にすると柵越しにでも闘争をするからです。
こうやって人間の都合で勝手に部屋を決めましたが、ゾウにしてみればそこが自分の寝室とは受入れられず、まだ昔の自分の寝室が恋しいみたいで、特に博子はその思いが強く、新しい寝室に入れようとしても全く入ろうとせず、最初の内は毎回、脚にロープをくくり引っぱりこまなければなりませんでした。 そうやって続けていくうちに、ようやくそれぞれの寝室で落ち着くことが出来るようになりました。
次は寝室からグラウンドへ出る練習です。まずは寝室からゾウ通路へ出すところから始めました。しかし、ここでもそう簡単にはいかず、今度は春子がなかなか通路へ出たがりませんでした。それまで春子は寝室から寝室への通路を使わない横移動をすんなりこなし、とても堂々としていたので、グラウンドへもすぐに出るのではと思っていたのですが、グランドに続く通路となると、引っ越しの時、無理矢理歩かされたのを思い出すのか、出るのを拒みホースで水をかけて追い出そうとしたり、色々な方法を試しましたが、トコトン抵抗されました。一方博子はじょじょに順応性が出てきたのか、何回かロープで引っ張ってグランドまで出すと、そのうち怖がりながらも自分で歩いてグランドに出るようになりました。
最近では、博子は確実にグラウンドに出て、夕方きちんと自分の寝室に戻ってきます。春子は自分の気が向いた時グラウンドに出て行くといった具合で、もう少し慣れが必要といった所です。54才という高齢ですから、のんびり見守らないといけないかなあ...?