2003年春、新しいゾウ舎の半分が完成しました。
大きくてその上用心深いゾウ達を移動させるのは大変。
長年住みなれた古いお家から、出されることをとても恐がります。
そこで、新しいゾウ舎へ歩かせるための道を作り、
前足にクサリを巻いて、新しいゾウ舎まで引っ張り込む作戦をたてたのです。


赤い鉄骨の柵の中が、ゾウの引っ越し用通路です。
左側が古いゾウさんのお家、右側が新しいお家です。


1:4月21日に「ラリー博子」の引っ越しを行いました。前足をクサリで引っ張られ、古いお家から出されることを嫌がっています。

2:飼育係の励ましに応えたのか、自分から新しいお家に向かって歩き出した様子。


3:新しいお家に到着した「ラリー博子」。
よほど怖かったのでしょう…。神経性の下痢をしています。



1:4月22日、「春子」の引っ越しです。前足のクサリを引かれ危険を感じたのでしょう。お尻を向けて抵抗しています。

2:仕方なく春子は後ろ向きにさせたまま、バックで歩かせることにしました。

3:矢印の先にある横棒は、ゾウが後戻りできないように、通った道をふせぐ馬栓棒です。

4:新しいゾウ舎の中から、クサリで引っ張る職員達。チェーンブロックという器具を使ってクサリを引きました。

5:ようやく新しいゾウ舎に到着した「春子」。