飼育課 仲谷 登

ハ虫類生態館アイファー正面入り口

 ハ虫類生態館アイファーは新世界ゲートを入って北西すぐにあります。
 ハ虫類、両性類を中心に、なるべくそれらの生息環境に近い展示をと配慮して、展示に心掛けています。

 今回は、ハ虫類生態館アイファーにいる「カメ達」について少し書いてみたいと思います。アイファー内には「カメ」と名のつくカメは、陸ガメと水棲、半水棲種(水の中に好んで住む者、陸と水辺水中と出たり入ったりする者)合わせて21種類がいます。その内、通常入園者の方々に観ていただけるのは約半数の12種類です。アイファー開館以来ずっと入園者の方に変わらず観ていただき「大きくなったなあ〜」、「以前来た時よりきれいな色になった」等「カメ大好き!」とリピーターの方も少し増えたように思えます。その反面今までまったく入園者の方に目にふれることなく、何年もバックヤードの水槽で生活している残りの9種は、ある種では関西空港で不正に入国した「密輸のカメ達」でありまたは、不正放流、放置、等「捨てられたカメ達」が大半です。又、中にはめったに動物園、水族館でもみられない珍しい美しい種がいます。すでに2世が当園で生まれた種もあり、その内観ていただける様に、それらを理解していただける様にと考えているところです。お楽しみに!